その47.大洞川(樽沢)編
今シーズンは秩父漁協の年券を購入してあることもあり、今日もやって来たのは秩父だ。 案内マップを見ながらあちこちの川を覘いてみたが、どうもシックリと来ない。 ここという目的地を決めてこなかったのと、出発が遅れたため、すでに昼近くである。 これ以上迷ってもいられないので大洞川へ流れ込む小さな沢に入ることにした。 |
しかし水が無い。 先回の石間川に続いて今回も水が無い。 水の無い川を私は急ぎ足で上っていく。 |
腹が減った。 そういえば食べ物を携帯していない。 ペット飲料も買い忘れていた。 喉がカラカラに渇く。 だがこれは山女への渇望なのかもしれない。 そうこうするうちに、ようやく小さな溜りにぶつかった。 |
とり急ぎ私はここで喉を潤すことにした。 |
原種山女:AY種(26cm) |
喉の渇きも癒え、再び歩き出す私。 しばらくすると、大きな溜りが見えてきた。 ここぞとばかりに何度も何度もルアーを投げ込むが全く反応が得られない。 私にしては珍しいことだ。 |
見切りをつけてさらに上流へ移動することにしたが流れは寂しくなるばかりだ。 |
辿り着いたのはこんなに干乾びて荒れ果てた場所だった。 だが私は最後まで諦めない。 総裁の名にかけて諦めるわけにはいかない。 そして何より、その時の私はもうお腹がペコペコだった。 |
……。 |
原種山女:AK種(30cm) |
080720 |