その17.日原川編(2)
爆笑王にとって、日原川は二度目のフィールドだ。 但し、前回は釣果はなかった。 それでも今日は釣銭と火玉小僧を引き連れて余計な解説をして歩く。 三人の姿に緊張感を感じられないのが気がかりだ。 |
3時間が経過し、さすがの彼等もあせりを感じてきたようだ。 われ先にとルアーを投げ入れる。 だが、手当たり次第に投げただけで釣れるほど甘くはない。 |
爆笑王も真剣そのもの。 必死にリールを巻き上げる。 その頬に光るのは悔し涙か! |
釣銭は肝心のところでルアーを木の枝にかけてしまった。 結果は同じだろうが心理的な痛手ではある。 その後ろ姿が切ない。 |
火玉も必死だ。 浮力に苦しみながら流れに立ち向かう。 今日こそ釣ってくれ! |
そういえば三瓶はどうしたのか。 見ると彼は岩に腰掛けながらマイペースで悠然とした釣りをしているではないか。 何たる余裕! |
それもそのはず、すでに彼は傍に大物をキープしていたのである。 さすが三瓶。 |
原種山女:HM種(29cm) |
040919 |